
離婚してから、住む家どうしよう⋯



実家は遠方。賃貸にするにしても、家賃や初期費用が不安
離婚して子どもと暮らすようになると、まず直面するのが「住まい」をどうするかという問題です。
賃貸に住むか、実家に戻るか、それとも思い切って持ち家を考えるか…。
さらに、母子家庭向けの支援制度もあるけれど、意外と知られていないことも多いんです。
この記事では、私の体験を元にシングルマザーが選ぶならこの選択肢!
という内容と、公的なサポートについて、できるだけわかりやすくまとめました。



私自身も住まいの問題には悩んだ経験があるので、同じように考えている方の参考になれば嬉しいです。
シングルマザーの住まいの選択肢はこれ!


元夫と住んでいたい家に住み続けるか、自分と子供たちが出ていくか。
これも離婚時に揉めることがあります。
私は離婚準備中に、住居の選択肢として
- 実家
- 賃貸
- 持ち家
の3つかなと考えていました。
それぞれのメリット・デメリットも私が当時、洗い出したものを参考にご紹介します。
離婚後の住まい|実家のメリット・デメリット
メリット
1.実親に助けてもらえる
シングルマザーは、思った以上に孤独です。
毎日、子育て、仕事に追われ、お金や未来の不安を一人で抱えながら生活します。
そんなときに、一番身近な実親に助けてもらえる環境は、あなたとお子さんにとって、安心な環境ですよね。
2.家賃負担が少ない or  家賃負担がない
これは、実家暮らしの最大のメリットかもしれません。
一人で生活費全部を稼ぐことは、本当に大変。
特に離婚したての頃は、児童扶養手当などの申請に時間がかかるもの。
離婚してからしか申請できないものもあるので、とりあえず生活が整うまで実家に暮らす。
という選択肢は、あるとありがたいですね。
3.初期費用が少ない
引越し費用はかかるかもしれませんが、家具家電は実家のものを使わせてもらえるはず。
引越し費用に加えて、最低限でも家具家電を揃えるとなると十数万円以上の初期費用がかかります。
それがないと思うと、子供との再スタートへのハードルは、ぐっと下がりますね!
デメリット
1.通勤・通学時間への影響
もともと、近所であればいいのですが、遠方、しかも他県となると、仕事も学校・保育園も全部に影響します。
子どもとの新しい生活のため、早く安定させたいのに、保育園探しや学校の手続き、そして転職。
やることが多いので、かなり前から準備が必要です。
2.自由度がない
親というものは、子どもはいくつになっても子ども。
つまり、実家に戻ると、あなたも実親からしたら子どもなので、良かれと思って色々とアドバイスをされることも。
もちろん、善意。優しさでしょうが、一人で頑張ると決めた、再出発したあなたには、精神的な負担になる可能性があります。
どんなに良好な親子関係でも、「お世話になってるし⋯」と我慢する心があると、しんどくなっちゃいますよね。



実親との関係性や近所付き合いなど、実家ならではの悩みもありそうですね。
でも、だれかに助けてもらえる環境は理想的。
離婚後の住まい|賃貸のメリット・デメリット
メリット
1.自由度が高い!
あなたと子どもたちだけの生活。
家にいるのに、協力してくれない大人がいる空間よりも、心が落ち着きますね。
一人で子育てしながら仕事も家事も、って大変ですが、もともとワンオペなら今までもそう変わらないかも。
私も、協力しない・会話もない元夫がいる空間よりも圧倒的に快適だと思ってしまいました笑
2.自分で住む場所を選べる
仕事、学区、治安など、自分で調べて、納得のいく場所に住めるかも。
空き物件のタイミングにもよりますが、理想の場所に引っ越すことも可能なのが、賃貸のメリットですよね。
デメリット
1.金銭的負担が大きい
初期費用・引越し費用・家具家電など、大きなお金が一気に動きます。
事前の準備なしでは、本当に厳しい現実です。
2.孤独になりやすい
実家とは違い、自由度が高くなる分、全部一人でこなす必要があります。
もともとワンオペ育児とはいいつつも、食材の買い忘れでちょっとスーパーへ買い物、ってときにも、子どもたちを連れて移動。
熱を出した時、家に置いていけないから、機嫌の悪い子供を抱えて、「ごめんね」と言いながら買い物に行ったことを、今でも覚えています。



多くの人が選ぶのが賃貸かもしれません。
いい物件に出会えるかはタイミング次第!
離婚後の住まい|持ち家のメリット・デメリット
メリット
1.自由度が高い
ダントツで、自由度の高さです!
賃貸だと、子どもの足音や声を気にします。
でも、一軒家で持ち家だと、賃貸ほど気を使うことも無いですよね。
特に子どもが小さい時は
「静かにして💦」
と言って、できるものでも無いので、精神的にも持ち家はメリットが大きいですね!
デメリット
1.経済的負担が大きい
メリットがダントツで自由度だったことと同じくらい、デメリットはダントツで金銭面だと思います。
今は払える。
でも、子どもが病気をしたら?
自分が病気や怪我で働けなくなったら?
そう思うと、たとえ審査が通ったとしても、ローンを組むことはリスクが高いですよね。



収入が高い人なら、シングルマザーでも持ち家購入は可能ですが…
私には、検討の余地にもあがりませんでした💦
私の場合は・・・


選択肢を3つあげていますが、私たち親子は、元夫の持ち家に住ませてもらっています。
全然苦労してないじゃん!!
という声が聞こえてきそうですが💦
私の場合は、猫がいることで借りられる賃貸が限られていました。
そして、子どもたちも保育園が変わること、私の収入面で、賃貸が難しかったのです。
実家は遠方。移動だけで1日かかるほどです。
収入面でも、持ち家を購入することもできませんでした。
なので、離婚の条件に
養育費を少なくする代わりに、今の家に住ませてほしい。
と出しました。
元夫は、ローンを払いながら養育費を満額払うことはできない、と了承してくれました。
しかし、離婚協議書で取り決めた養育費は、離婚後2年目に全く支払われなくなり、火災保険の更新も連絡を無視され、未加入のまま。
とても安心できる状態とは言い難いのです。
またその話は、詳しく記事にしますね。
シングルマザーが利用できる公的支援について


ひとり親世帯賃貸補助
自治体によっては、ひとり親支援の一環として、家賃補助の制度があります。
東京都世田谷区の場合は
月額最大4万円減額
(補足)
- 本来家賃-公営住宅並み家賃=減額となる金額(上限4万円)
- 入居開始日が月の2日以降である場合は、入居開始月の家賃は減額対象になりません
と、あります。
月に4万円の補助がもらえるとなると、とても助かりますよね✨️
ただし、自治体によって条件、金額、支給期間は大きく違いますので、まずはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう!
公営住宅の優先入居
シングルマザーの住まい探しで頼りになるのが、公営住宅(府営住宅・市営住宅など)の制度です。
大阪府では、ひとり親家庭を対象にした 優先入居枠 が設けられていて、収入が一定以下であれば応募できます。
例えば府営住宅では「母子家庭・父子家庭」といった福祉世帯向けの募集枠があります。
申込条件としては、子どもが20歳未満であることや、収入が基準内であることなどが求められます。
ただし注意したいのは、公営住宅は人気が高いため 応募倍率がかなり高い という点です。
必ず入れるわけではなく、抽選に外れることも多いんですね。
そのため「まずは申し込んでみる」「もし落選した場合でも、自治体の家賃補助や貸付制度を検討する」といった二段構えで考えておくのがおすすめです。
大阪府の場合、申込み窓口や募集時期は府営住宅の募集案内ページや、市区町村の広報で確認できます。
チャンスは年に数回なので、気になる方は早めに情報をチェックしておくと安心です。
住宅ローン減税や母子家庭向けの融資制度について
住宅を購入するときに利用できる制度として「住宅ローン減税」や「母子家庭向けの融資制度」もあります。
たとえば税金の控除を受けられたり、母子父子寡婦福祉資金の中に「住宅資金貸付」という項目があったりします。
ただ正直なところ、シングルマザーに限らずですが住宅ローンを組むのは、しっかりと考える必要があります。
「家賃と同額の支払い!お子さんが成人したら、持ち家は資産になります」
なんて言葉に惑わされず、自分の現状と将来も見据えて検討したいところですね。
子どもが大きくなった後のことなども考えると、私は現実的に考えることができませんでした。
制度がある=誰でも使えるというわけではなく、本当に借り入れまでして購入する必要があるかを考えていきたいですね。
まとめ
シングルマザーの住まい探しは、経済的な不安や子どもの生活環境など悩みが尽きません。
実家・賃貸・持ち家、それぞれにメリットとデメリットがありますが、支援制度をうまく組み合わせれば負担はぐっと減らせます。



「まずは情報を知ること」が第一歩。お住まいの自治体の制度をチェックして、安心できる住まいを選んでいきましょう。



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