
手当はちゃんと申請している



節約もしているつもり
でも、毎月お金が足りない・将来のお金が心配——
そんな状態が続いているあなたは、もしかしたら「家計の全体像」が見えていないのかもしれません。
ひとつひとつの対処をいくら積み重ねても、全体がどうなっているかわからないと、なかなか安心できないものです。
この記事では、シングルマザーの家計を「収入・支出・貯蓄・保険・税」の5つの軸に分けて整理します。
それぞれ詳しく解説した記事へのリンクも用意していますので、気になるところから読み進めてみてください。
シングルマザーの家計は、一般家庭と「構造が違う」
一般的な家計管理の本には「夫婦の収入を合算して…」という前提が多く、シングルマザーにそのまま当てはまらないことがよくあります。
収入が1本しかないのに、かかる費用は2人分・3人分。
ひとり親世帯には公的支援や税制上の特例があり、知っているか知らないかで、毎月の手取りに数万円の差が生まれることもあります。
だからこそ、「シングルマザーとしての家計の全体像」を最初に把握することが、家計改善へのいちばんの近道なのです。
お金の流れを5つの軸で整理する
家計を考えるとき、頭の中がごちゃごちゃになりやすいのは、「収入・支出・貯蓄・保険・税」がそれぞれ絡み合っているからです。
まずはこの5つを別々に考えるだけで、ずいぶん整理されます。
① 収入|給与+公的支援を合わせて「実収入」を把握する
シングルマザーの収入は、給与だけではありません。
児童手当や児童扶養手当など、条件を満たせば毎月受け取れる公的支援があります。
これらを合算した金額が、家計を考えるときの「実収入」になります。
給与明細だけを見て「足りない」と思っていた方も、実収入ベースで見直すと少し状況が変わることがあります。
ただし、児童扶養手当は毎年8月の現状届の後に見直しがされ、前年度に収入によって増減されることがあります。
変動する手当を実収入として、未来の予定を立てると困ることがあるので、注意しましょう。
② 支出|「削れる費用」と「削ってはいけない費用」を仕分ける
節約をしようとするとき、すべての支出を一律に削ろうとすると長続きしませんよね。
食費・通信費・サブスクなど見直せる費用と、子どもの教育や健康にかかる費用のように削りすぎると後悔するものは、最初から分けて考えると続けやすくなります。
③ 貯蓄|「先取り貯金」の仕組みをつくる
「余ったら貯める」ではなく、「先に取り分ける」。
これが貯蓄を続けるための基本です。
でも、わかっていても難しいのが現実。



月1万円も貯金できない⋯
なんて落ち込まなくても大丈夫です。
まずは金額が小さくても、仕組みをつくることが大切です。
子どもの学費・急な出費・将来のための備えと、目的別に分けておくと管理しやすくなります。
④ 保険|「全体を把握した上で」見直す
保険について考えるとき、「不安だから」という理由で加入を検討すると、必要以上に保険料を払いすぎてしまうことがあります。
まず収入・支出・公的支援の全体を把握した上で、「本当にカバーできていないリスクはどこか」を考えてから判断するのことが大切。
民間の保険では、ひとり親世帯が加入している公的な保障(遺族年金・医療費助成など)が民間保険と重複していることも少なくありません。
全体像を持った上で見直すと、月々の保険料が下がることもあります。
⑤ 税|「ひとり親控除」など使える制度を知っておく
ひとり親には、所得税・住民税の負担を軽くする「ひとり親控除」という制度があります。
これは、婚姻をしていない状態で子どもを扶養しており、合計所得金額が一定以下の場合に適用される所得控除です。
所得税から35万円が控除されます。
年末調整か確定申告で自分で申請する必要があります。
申請しないと自動的には適用されないため、確認してみましょう。
出典:国税庁「No.1171 ひとり親控除」
確定申告の対象でなく、会社員として年末調整をしている方は、勤務先に「ひとり親」の申告をするだけで手続きは完了します。
まず公的支援を「使い切る」ことが最初のステップ
お金の不安を減らすとき、民間の商品やサービスを使う前に、まず「国や自治体の支援を最大限活用できているか」を確認することが大切です。
理由はシンプルで、公的支援は申請さえすれば無料または低コストで受けられるものが多いからです。
申請しないともらえない支援がある
日本の公的支援の多くは「申請主義」です。
条件を満たしていても、自分から申請しないと受け取れません。
「どこかで手続きをしたはずだけど…」という状態のまま、受け取れていない支援が残っていることも意外と多いのです。
シングルマザーが確認したい主な公的支援
まず確認したい3つの制度
児童扶養手当
18歳までの子どもを養育するひとり親に支給。
所得に応じて支給額が変わります。
毎年8月に現況届の提出が必要です。
出典:こども家庭庁「児童扶養手当について」
ひとり親家庭等医療費助成制度
医療費の自己負担が軽減される制度。
自治体によって内容が異なります。
児童手当
2024年10月から高校生年代まで拡充され、所得制限も撤廃されました。
申請が必要です。
出典:こども家庭庁「児童手当について」
全体を見てから、次を考える
ここまで5つの軸を整理してきました。「知らなかったことが多かった」というあなたも、「やっぱり複雑だな」と感じたあなたも大丈夫。
とても複雑な話で、理解できないままの人も少なくない内容だと思います。
まず今月の実収入を書き出してみる。
それだけでも、家計の全体像がぐっと見えやすくなります。
全体像が見えると、「今の自分に本当に必要なこと」が自然と絞られてきます。
このブログでは、シングルマザーとしてのリアルな経験をもとに、一緒に考えていけるような記事をこれからも増やしていく予定です。
気になる記事から、少しずつ読んでみてください。



全部一度にやろうとしなくて大丈夫。
まずはできることから1歩ずつ。
一緒に前に進んでいきましょう!
※ 本記事で紹介している制度・金額は執筆時点の情報に基づきます。制度は改正されることがありますので、最新情報は各省庁・自治体の公式サイトをご確認ください。



